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生化学検査試薬

酵素

酵素

酵素は生体内の細胞や血液中に存在し、病的な状態ではこれらの酵素が血液中に増加したり減少したりします。
血液中の酵素の活性値を測定することにより、障害のある臓器や障害の程度(病気の重症度)を調べることができます。

測定項目

項目名 試薬名 測定法
AST Lタイプワコー AST・J2 JSCC標準化対応法
ALT Lタイプワコー ALT・J2 JSCC標準化対応法
LD Lタイプワコー LD・IF IFCC対応法
ALP Lタイプワコー ALP IFCC IFCC対応法
γ-GT Lタイプワコー γ-GT・J JSCC標準化対応法
CK Lタイプワコー CK JSCC標準化対応法
AMY Lタイプワコー AMY・IF
Lタイプワコー アミラーゼ
JSCC標準化対応法
JSCC標準化対応法
P-AMY Lタイプワコー P-AMY・IF
Lタイプワコー P-AMY
JSCC標準化対応法
JSCC標準化対応法
ChE Lタイプワコー ChE・J JSCC標準化対応法
CK-MB Lタイプワコー CK-MB mass ラテックス比濁法
LAP Lタイプワコー LAP L-ロイシル-p-ニトロアリニド基質法
LIPA リパーゼ カラーオートテストワコー 1,2-ジグリセリド基質・TOOS法
ATX ATX オートワコー 酵素法

関連商品

品名 対応項目
酵素キャリブレーター L AST、ALT、LD、ALP、γ-GT、CK、AMY、 P-AMY、 ChE
酵素キャリブレーター AST、ALT、LD、ALP、γ-GT、CK、AMY、 P-AMY、 ChE
CK-MB massキャリブレーターセット CK-MB
リパーゼ標準 LIPA
ATX キャリブレーター ATX

項目紹介

酵素を"活性"で測るのは?

血液中の酵素は蛋白質としては微量なので、一般的には活性値の変動を測定しますが、日常検査で蛋白質量を測定する酵素としてはCK-MBが挙げられます。
Lタイプワコー CK-MB massは汎用自動分析装置でCK-MB蛋白量が測定できるラテックス比濁法試薬です。


肝の線維化マーカー オートタキシンの酵素活性測定法

オートタキシン(ATX)は、リゾホスファチジルコリン(LPC)を加水分解し、リゾホスファチジン酸(LPA)を産生するリゾホスホリパーゼD 活性を有する酵素です。血清ATX活性は、肝臓の線維化の組織学的段階との間に有意な相関関係があることが報告されています。ATX オートワコーは、汎用の生化学自動分析装置に適用可能で、ATX活性値を約10分間で測定可能です。

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脂質

脂質

日本人の死因の上位を占める心臓病や脳卒中の原因となる動脈硬化は血液中の脂質異常症が一因となっています。
各種脂質の測定は脂質異常症や動脈硬化、糖尿病、冠状硬化性心臓病などの診断に重要な検査です。

測定項目

項目名 試薬名 測定法
TG Lタイプワコー TG・M GPO・HMMPS法、グリセリン消去法
T-Cho Lタイプワコー CHO・M コレステロールオキシダーゼ・HMMPS法
HDL-C Lタイプワコー HDL-C・M 選択消去法
LDL-C Lタイプワコー LDL-C・M 選択消去法
F-Cho Lタイプワコー 遊離コレステロール コレステロールオキシダーゼ・DAOS法
PL Lタイプワコー リン脂質 コリンオキシダーゼ・DAOS法

関連商品

マルチキャリブレーターリピッド TG、T-Cho、HDL-C、LDL-C、F-Cho、PL
脂質コントロール血清セット TG、T-Cho、HDL-C、LDL-C

項目紹介

脂質を"測る"とは?

血清脂質の主な成分はコレステロール(CHO:遊離型(F-Cho)とエステル型(E-Cho))、トリグリセライド(TG)、リン脂質(PL)および遊離脂肪酸(FFA)からなり、遊離脂肪酸は主にアルブミンと結合しますが、その他の脂質はアポ蛋白とともに「脂質-蛋白複合体(リポ蛋白)」を形成し血中を循環しています。
血清リポ蛋白は密度の差によって超遠心法で
カイロミクロン(Chylomicron; CM)
超低密度リポ蛋白(Very Low Density Lipoprotein; VLDL)
低密度リポ蛋白(Low Density Lipoprotein; LDL)
高密度リポ蛋白(High Density Lipoporotein; HDL)
に分離されます。
LDL-C、HDL-Cは固有の物質ではなく、それぞれのリポ蛋白分画に含まれるコレステロール量を表しています。

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含窒素、蛋白、無機物

含窒素、蛋白、無機物

体内の代謝や栄養状態を確認する為に各含窒素項目や蛋白質、無機物の測定が行われています。
豊富なラインアップがあり、全ての項目は血清マルチキャリブレーターでキャリブレーションが可能です。

測定項目

含窒素測定試薬

項目名 試薬名 測定法
UN Lタイプワコー UN・V ウレアーゼ・GlDH法(アンモニア消去法)
UA Lタイプワコー UA・M ウリカーゼ・HMMPS法
CRE Lタイプワコー CRE・M クレアチニナーゼ・HMMPS法
Glu Lタイプワコー Glu2 ヘキソキナーゼ・G-6-PDH法

蛋白測定試薬

項目名 試薬名 測定法
TP Lタイプワコー TP ビウレット法
ALB Lタイプワコー ALB-BCP BCP改良法

無機物測定試薬

項目名 試薬名 測定法
Ca Lタイプワコー Ca
カルシウムE-HAテストワコー
酵素法
MXB法
IP Lタイプワコー 無機リン 酵素法
Fe Lタイプワコー Fe・N バソフェナントロリン直接法
UIBC Lタイプワコー UIBC バソフェナントロリン直接法
Mg Lタイプワコー Mg・N 酵素法

関連商品

血清マルチキャリブレーター UN、UA、CRE、Glu、TP、ALB、Ca、IP、Fe、UIBC、Mg
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生体色素(ビリルビン)

生体色素(ビリルビン)

血清中のビリルビンの約70%以上は赤血球崩壊のヘモグロビンに由来します。血球崩壊により生成したビリルビンはビリベルジンを経て遊離型ビリルビンまたは間接ビリルビンと呼ばれます。
疎水性の間接ビリルビンは血中でアルブミンと結合して肝臓でグルクロン酸抱合を受け抱合型ビリルビン(直接ビリルビン)となり胆汁に入って腸管に排出されます。
総ビリルビン=間接ビリルビン+直接ビリルビンです。

測定項目

項目名 試薬名 測定法
T-Bil 総ビリルビンE-HAテストワコー バナジン酸酸化法
D-Bil 直接ビリルビンE-HAテストワコー バナジン酸酸化法

関連商品

ビリルビンキャリブレーター T-Bil、D-Bil
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項目紹介

ビリルビンの測定意義とは?

健常人の血中ビリルビンは通常1mg/dL以下で、間接ビリルビンが優位ですが、溶血性疾患、肝細胞障害、胆汁うっ滞、体質性黄疸などでは血中にビリルビンが増加して黄疸をきたします。
黄疸の成因が体内ビリルビンの生成亢進や肝細胞での抱合前の異常では間接ビリルビンが優位となり、抱合されたビリルビンの排泄障害や胆汁うっ滞では直接ビリルビンが優位になります。
血清ビリルビンの測定は肝機能のスクリーニング検査として広く利用されており、黄疸の鑑別に役立っています。

バナジン酸酸化法はアルカリアゾビリルビン法と相関性が良好であり、共存物質の影響を受けにくく安定性にすぐれています。

免疫

免疫

免疫学的測定法は抗原抗体反応を利用した生体物質の特異的測定法です。
反応特異性が高いので測定対象とする物質の直接測定や、血中濃度が低い物質も測定することが可能です。
ラテックス比濁法、免疫比濁法を用いることで幅広いレンジの測定が可能となっています。
また、補体価測定は血球の代わりにリポソームを使用し、各種自動分析装置で測定が可能です。

測定項目

項目名 試薬名 測定法
CRP LTオートワコー CRP-HSⅡ ラテックス比濁法
RF LTオートワコー RF ラテックス比濁法
ASO LTオートワコー ASO ラテックス比濁法
フェリチン LTオートワコー フェリチン ラテックス比濁法
IgE LTオートワコー IgE ラテックス比濁法
ミオグロビン LTオートワコー ミオグロビン ラテックス比濁法
β2m LTオートワコー β2m ラテックス比濁法
ヒアルロン酸 LTオートワコー ヒアルロン酸 ラテックス比濁法
H.ピロリ Lタイプワコー H.ピロリ抗体・J ラテックス比濁法
ペプシノゲンⅠ LTオートワコー ペプシノゲンⅠ ラテックス比濁法
ペプシノゲンⅡ LTオートワコー ペプシノゲンⅡ ラテックス比濁法
IgG オートワコー IgG・N 免疫比濁法
IgA オートワコー IgA・N 免疫比濁法
IgM オートワコー IgM・N 免疫比濁法
C3 オートワコー C3・N 免疫比濁法
C4 オートワコー C4・N 免疫比濁法
CH50 補体価ーHAテストワコー リポソーム免疫測定法
プレアルブミン オートワコー プレアルブミン 免疫比濁法
マイクロアルブミン オートワコー マイクロアルブミン 免疫比濁法

ヘプシジン25

ヘプシジン25測定試薬(ラテックス)

ラテックス比濁法

認定検査試薬(本製品は医薬品医療機器等法における体外診断用医薬品ではなく、疾病の診断に使用することを目的としたものではありません。)

関連商品

LT・CRP-HSキャリブレーターセット CRP
LTオートワコー RF RF LTキャリブレーターセット RF
LTオートワコー ASO ASOキャリブレーターセット ASO
フェリチンキャリブレーターセット FER
IgEキャリブレーターセット IgE
ミオグロビンキャリブレーターセット Mb
LTオートワコー β2m β2mキャリブレーターセットL 血清用
LTオートワコー β2m β2mキャリブレーターセットL 尿用
β2m(血清、尿)
ヒアルロン酸キャリブレーターセット HA
HP抗体/PGキャリブレーターセット HPAb、PGⅠ、PGⅡ
免疫キャリブレーターセット・N IgG、IgA、IgM、C3、C4
補体価キャリブレーターセット CH50
プレアルブミンキャリブレーターセット preALB
オートワコー マイクロアルブミン用 キャリブレーターセット μALB

ヘプシジン25 キャリブレーターセット

ヘプシジン25

免疫コントロールⅠワコー、免疫コントロールⅡワコー CRP、IgG、IgA、IgM、 C3、 C4、 RF、 ASO
フェリチンコントロールセット FER
IgEコントロールセット IgE
ミオグロビンコントロールセット Mb
ヒアルロン酸コントロールセット HA
HP抗体/PGコントロールセット Hピロリ、PGⅠ、PGⅡ
補体価コントロール血清セット CH50
プレアルブミンコントロールセット preALB
オートワコー マイクロアルブミン用 コントロールセット μALB

ヘプシジン25 コントロールセット

ヘプシジン25

項目紹介

ヘプシジン25

ヘプシジン25は肝臓で産生される鉄代謝を中心的に制御する25アミノ酸のペプチドホルモンです。ヘプシジン25は鉄輸送膜タンパク質であるフェロポーチンの分解を誘導することで生体内の鉄代謝を制御します。前駆体のプロヘプシジンがプロテアーゼにより分解されると、切断部位の違いによりヘプシジン25以外にもヘプシジン20やヘプシジン22が産生されますが、ヘプシジン25のみが鉄代謝を制御する活性型となります。
ヘプシジン25の臨床的意義は確立されていませんが、腎臓・透析内科や血液内科など様々な分野で研究報告がされています。


【本試薬に関する文献】
Comparison between liquid chromatography/tandem mass spectroscopy and a novel latex agglutination method for measurement of hepcidin-25 concentrations in dialysis patients with renal anemia: A multicenter study.
Kamei D. et al. Heliyon, 9(3), 2021

全文は下記リンク先よりダウンロードが可能です。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2405844023011039

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血中薬物

血中薬物

適正な薬物療法を行うために血中薬物濃度を測定し、薬物動態学的な解析に基づき薬用量、投与法を設定することをTDMと言います。エミットシリーズはホモジニアスイムノアッセイ法による自動分析装置で測定可能な試薬であり、TDMが必要とされる主要な薬物のラインナップが揃っています。

エミット エチルアルコール アッセイは酵素法(ADH-UV法)

測定項目

項目名 試薬名 測定法
カルバマゼピン エミット2000 カルバマゼピン アッセイ ホモジニアスエンザイムイムノアッセイ
ジゴキシン エミット2000 ジゴキシン アッセイ
フェノバルビタール エミット2000 フォノバルビタール アッセイ
フェニトイン エミット2000 フェニトイン アッセイ
テオフィリン エミット2000 テオフィリン アッセイ
ゲンタマイシン エミット2000 ゲンタマイシン アッセイ
シクロスポリン エミット2000 シクロスポリン アッセイ
バルプロ酸 エミット2000 バルプロ酸 アッセイ
バンコマイシン エミット2000 バンコマイシン アッセイ
タクロリムス エミット2000 タクロリムス アッセイ
エトサクシミド エミット エトサクシミド アッセイ
プリミドン エミット プリミドン アッセイ
メトトレキサート エミット メトトレキサート アッセイ
ジソピラミド エミット ジソピラミド アッセイ
リドカイン エミット リドカイン アッセイ
エチルアルコール エミット エチルアルコール アッセイ 酵素法
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