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コレステロール

略称

TC,T-ch,T-cho

別名

総コレステロール,コレステリン

項目名称

コレステロール

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 220mg/dl未満
高値
  • 原発性:家族性高コレステロール血症(Ⅱa型高脂血症),broad-β病(Ⅲ型高脂血症),LPL(リポプロテインリパーゼ)欠損症
  • 続発性:ネフローゼ症候群,妊娠,閉塞性黄疸,糖尿病,甲状腺機能低下症,動脈硬化症,多発性骨髄腫,アルコール性肝障害

次に必要な検査

〈原発性高コレステロール血症の場合〉

  • 他の血清脂質値の測定,リポ蛋白分画,アポリポ蛋白値の測定,LCAT(レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ)活性測定,低比重リポ蛋白(LDL)レセプター機能の検査.
  • 黄色腫,耐糖能障害,高尿酸血症,冠動脈疾患などの有無と家系調査,アキレス腱計測(X線撮影).
低値
  • 原発性:Tangier病,魚眼病,無β-リポ蛋白血症,低β-リポ蛋白血症,LCAT欠損症
  • 続発性:甲状腺機能亢進症,重症肝障害,Addison病,悪液質,下垂体機能低下症

次に必要な検査

〈原発性低コレステロール血症の場合〉

  • 他の血清脂質値の測定,リポ蛋白分画,アポリポ蛋白値の測定,LCAT活性測定.
予想外の値が認められたとき
  • 溶血血清や高ビリルビン血清で高値となることがある.
  • エストロゲン製剤やステロイド製剤投与で高値傾向となることがある.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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JCCLS共用基準範囲

基準範囲

142~248mg/dL


JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です.

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値 120~220mg/dL

高コレステロール血症診断基準値:220mg/dL以上*2


*金井 泉,金井正光:「臨床検査法提要」第31版,553-557(金原出版)(1998).

*2日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患診療ガイドライン」,5-7(2002).

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