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免疫グロブリンA

略称

IgA

項目名称

免疫グロブリンA

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 110~410mg/dl
高値
  • 多クローン性:慢性肝炎,膠原病,IgA腎症,Wiskott-Aldrich症候群,慢性感染症,悪性腫瘍など
  • 単クローン性:IgA型多発性骨髄腫,形質細胞性白血病,MGUS(monoclonal gammopathy of undetermined significance:無症候性M蛋白血症;IgA型),H鎖病(α鎖病)

次に必要な検査

IgG,IgMを同時に測定し,M蛋白が疑われる場合は免疫電気泳動を依頼する.

低値 Bruton型無γ-グロブリン血症,選択的IgA欠損症,IgA型以外の多発性骨髄腫,悪性リンパ腫,サルコイドーシス,毛細血管拡張型運動失調症(ataxia telangiectasia),分類不能型免疫不全症(common variable immunodeficiency:CVID),ネフローゼ症候群,ステロイド剤連用

次に必要な検査

IgG,IgMを同時に測定し,M蛋白が疑われる場合は免疫電気泳動を依頼する.

予想外の値が認められたとき
  • クリオグロブリン,パイログロブリンの検索.
  • ステロイド薬連用で低値を示す.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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JCCLS共用基準範囲

基準範囲

93~393mg/dL


JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です.

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値 110~410mg/dL


*血清蛋白基準範囲設定プロジェクトチーム:臨床病理,特集101号,207-209(1996).


<判定上の注意>
検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい.

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