FUJIFILM 富士フイルム 和光純薬株式会社
ホーム> 製品情報> 生化学検査> 総蛋白

総蛋白

略称

TP

別名

血清蛋白,血清蛋白定量

項目名称

総蛋白

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 6.8~8.3g/dl
高値

おおよそ8.5g/dl以上

  • 血液濃縮(脱水症)
  • 免疫グロブリンの増加による場合
  • 多クローン性:自己免疫性疾患,慢性炎症性疾患,肝硬変,慢性肝炎,悪性腫瘍,感染症
  • 単クローン性:多発性骨髄腫,マクログロブリン血症,本態性M蛋白血症・免疫グロブリンの増加による場合
低値 おおよそ5.5g/dl以下
  • 血清希釈
  • 主としてアルブミンの減少による場合
  • 栄養不足性:栄養摂取不足,悪液質,腸吸収不良症候群
  • 肝障害性:急性・亜急性肝炎,肝硬変
  • 蛋白漏出性:ネフローゼ症候群,蛋白漏出性胃腸症,浸出性びまん性皮膚疾患
  • 異化亢進性:急性感染症,慢性消耗性疾患
  • 体内分布の異常:全身性浮腫,日焼け
  • 主として免疫グロブリン低下による場合
  • 原発性免疫不全症,二次性免疫不全症(蛋白漏出性)

次に必要な検査

蛋白量の変化のみから特定の疾患を推定することはできない.したがって,蛋白分画の実施により質的な変動をみる.また,尿一般検査,血液・生化学検査と組み合わせて病態を推定後,さらに精密検査に進む.

予想外の値が認められたとき
  • 血清アルブミンと比較検討する.
  • 体位により血清総蛋白濃度が変化する.すなわち,仰臥位よりも立位で検査した場合のほうが15%程度高値を示す.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

JCCLS共用基準範囲

基準範囲

6.6~8.1g/dL


JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です.

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値 6.7~8.3g/dL


*「臨床検査法提要」第32版,479-480(金原出版)(2005).

お客様より寄せられた「よくある質問」を掲載しています。 よくある質問

カスタマーサポートセンター

試薬に関するお問い合わせ

0120-125-106

03-3270-9134

月〜金
8:00〜19:00
9:00〜17:30

休業日: 日曜日・祝日・当社休業日

装置に関するお問い合わせ

0120-768-838

月〜金
8:00〜17:30

※下記時間帯におきましては
電話受付のみとなります

月〜金17:30〜翌8:00・土曜日・日曜日

休業日: 祝日・当社休業日

© 富士フイルム和光純薬株式会社