ALP
アルカリ性ホスファターゼ
項目名称
アルカリホスファターゼ
臨床的意義
- 本検査は,閉塞性黄疸,肝内胆汁うっ滞や骨疾患が疑われるときに行われる.
- 高度の上昇(成人基準範囲上限の3倍以上)は,造骨性腫瘍(前立腺癌,乳癌など)の骨転移,肝外・肝内胆管閉塞,小児一過性高アルカリホスファターゼ血症でみられる.その他の種々の病態でALPは軽度(基準範囲上限の2倍まで)から中等度(3倍まで)の上昇をきたすが,これらの病態解析には電気泳動法によるアイソザイム分析が必須である.
- ALPは集団の正常値(基準範囲)に比して個人の正常値(日常値)の変動幅は小さく,測定値がたとえ基準範囲内でも持続的な上昇傾向は有意な変化となる.
基準値・異常値
基準値 | 115~359U/l |
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高値 |
Critical/Panic value
次に必要な検査
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低値 | 遺伝性低ALP血症次に必要な検査遺伝歴の確認,ビタミンD抵抗性くる病の有無. |
予想外の値が認められたとき |
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出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
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JCCLS共用基準範囲
基準範囲 |
38~113U/L JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です. |
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製品情報
Lタイプワコー ALP IFCC
添付文書記載の測定結果 |
参考正常値* *Clin Chem Lab Med;49(9),1439-1446(2011). |
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