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略称

Fe

別名

血清鉄

項目名称

臨床的意義

基準値・異常値

基準値

男性44~192μg/dl,女性29~164μg/dl

高値
  • 鉄過剰症(ヘモジデローシス,ヘモクロマトーシス),肝疾患(肝炎,肝硬変),無効造血(鉄芽球性貧血,巨赤芽球性貧血,MDS),再生不良性貧血,溶血性貧血,サラセミア

次に必要な検査

  • 総鉄結合能,フェリチン,血算など以外に原疾患の診断に必要な検査.
低値
  • 鉄欠乏性貧血,潜在性鉄欠乏症,栄養不良,真性多血症,PNHの一部,慢性感染症や膠原病,悪性腫瘍の一部,無トランスフェリン血症など

次に必要な検査

  • UIBC,フェリチン,血算など鑑別診断に必要な検査に加えて原疾患の診断に必要な検査.鉄欠乏性貧血が疑われる場合は,便潜血反応など出血源の原因精査に必要な検査.
予想外の値が認められたとき
  • 予想外の異常高値では採血器具,試験管などは鉄の汚染の有無を調査する.
  • 日内変動があり最高値と最低値とでは2倍以上の変化があることもあり,施設ごと,検査法別の基準範囲の違いも大きい.一般に朝に高値になるとされているが,例外も多い.
  • 電極法による測定では,鉄剤静注後やサラゾピリン使用例の検体では異常高値となる.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

JCCLS共用基準範囲

基準範囲

40~188μg/dL


JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です.

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

基準範囲

血清Fe:

男性 44~192μg/dL(7.9~34.4μmol/L)

女性 29~164μg/dL(5.2~29.4μmol/L)


*金井正光,奥村伸生:「臨床検査法提要」第32版,582(金原出版)(2005).

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