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エタノール

別名

エチルアルコール,酒精,アルコール,メチルカルビノール

項目名称

エタノール

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 0.1mg/ml未満(検出限界未満:血液・尿)
(参考:道路交通法上の「酒気帯び」判定基準は,血中0.3mg/ml以上または呼気中0.15mg/l以上)
高値

Critical/Panic value
【血中濃度3mg/ml以上】
対応⇒急性エタノール中毒では呼吸麻痺により死亡するため,気道確保,呼吸の補助,血圧の維持に留意する.きわめて重症な場合や,肝障害がある場合には血液透析が考慮される.なお,中毒症状には個人差が大きいので,これ以下の濃度の場合にも全身状態に注意する.

予想外の値が認められたとき
  • 日常生活,作業の中でのアルコールへの接触の有無を調べる.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

製品情報

添付文書記載の参照治療域

<参照治療域>

本品はヒト血清・血漿・尿中に含まれるアルコール濃度10~600mg/dLを正確に測定します.
子供の致死量は3g/kg体重で確立されていますが、誘発性低血糖症又は薬物間相互作用がある場合、よりわずかな量で致命的になることがあります.飲酒成人で、補助的治療により、1500mg/dLのアルコール血中濃度でも生存できることが観察されました.詳細は下表をご参照ください.


◇散発性アルコール飲用者

・100mg/dL(0.10%):法律上アルコール中毒※

・200~250mg/dL(0.20~0.25%):注意力が散漫、昏睡状態

・300~350mg/dL(0.30~0.35%):意識朦朧、昏睡状態

・>500mg/dL(>0.50%):死の可能性

※中毒の法的な定義は異なります。


◇慢性アルコール飲用者

・100mg/dL(0.10%):わずかな兆候
・200~250mg/dL(0.20~0.25%):感情や運動をコントロールするのに努力が必要
・300~350mg/dL(0.30~0.35%):無気力で遅い
・>500mg/dL(>0.50%):昏睡状態


<測定結果の判定>

・ アルコールレベルの意義は個人差があり、年齢、体重、性別、脂肪過多症、併用薬剤、胃の内容物、低血糖症、許容度等に依存します.アルコールレベルは、摂取してからの時間、検体の種類、また、血清及び血漿の場合は採取部位に直接関連してきます.測定結果は、臨床症状や徴候と照らし合わせて評価ください.
・ この試験結果は常に、患者の病歴、臨床症状及び他の所見を考慮して解釈ください.


<判定上の注意>

・ 高濃度のアルコールを含む検体を希釈する時は、適切な希釈液(エミット エチルアルコール 陰性キャリブレータ又は脱イオン水、精製水)で正確に希釈されているかどうかが測定結果に影響します.
・ 技術的又は操作ミス等は測定に影響し、誤った測定結果の原因となります.


* Ellenhorn MJ, Barceloux DG. Medical Toxicology. New York, NY: Elsevier Science Publishing Company, Inc; 1988:525-526, 782-796.

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