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C4

別名

補体第4成分,β1Eグロブリン

項目名称

C4

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 17~45mg/dl(参照値)
高値

急性期反応蛋白として上昇するが,臨床的意義は少ない.


次に必要な検査

CH50,C3を同時に測定するのが望ましい.CH50,C3,C4の低下のパターンと病態から低下の機序を推測する.すなわち,①補体系の活性化による低下か,もしそうなら古典経路,第2経路のいずれの活性化による低下か,②補体成分の産生低下によるか,あるいは,③in vitroにおける低下か,を推測する.免疫複合体疾患を疑えば流血中免疫複合体,抗核抗体をはじめとする自己抗体などの測定.

低値 全身性エリテマトーデス(SLE),悪性関節リウマチ,混合性結合組織病,血清病,播種性血管内凝固症候群(DIC),多臓器不全,血管神経性浮腫(遺伝性,後天性),慢性肝炎,劇症肝炎,クリオグロブリン血症,C4欠損症など.

次に必要な検査

CH50,C3を同時に測定するのが望ましい.CH50,C3,C4の低下のパターンと病態から低下の機序を推測する.すなわち,①補体系の活性化による低下か,もしそうなら古典経路,第2経路のいずれの活性化による低下か,②補体成分の産生低下によるか,あるいは,③in vitroにおける低下か,を推測する.免疫複合体疾患を疑えば流血中免疫複合体,抗核抗体をはじめとする自己抗体などの測定.

予想外の値が認められたとき
  • 蛋白定量のため特に問題はない.ただC3,C4ともに正常範囲内でCH50が低値の場合は,補体cold activationによる採血後のCH50低下を疑い,EDTA血漿でCH50を再検する.特に慢性肝疾患,クリオグロブリン血症で頻度が高い.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
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「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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JCCLS共用基準範囲

基準範囲

11~31mg/dL

 

JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です.

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値 血清 13~35mg/dL


*菅野剛史, 他:機器・試薬,20,817-821(1997).


<判定上の注意>
検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい.

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