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コリンエステラーゼ

略称

ChE

別名

ブチリルコリンエステラーゼ,偽コリンエステラーゼ,血清コリンエステラーゼ

項目名称

コリンエステラーゼ

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 200~495IU/l
高値

ネフローゼ症候群,過栄養性脂肪肝,C5変異などの遺伝性多型や変異


次に必要な検査

背景にある病態の診断のために血清蛋白量,尿蛋白量,肝臓超音波検査など.

低値

【低値】肝硬変など肝機能障害,癌,心筋梗塞,慢性消耗性疾患,慢性感染症,栄養障害
【極低値】重度の非代償性肝硬変,有機リン中毒,遺伝性欠損症

Critical/Panic value
【40IU/l以下】
肝硬変など慢性疾患による低値はあまり緊急性を要しないが,農薬などの有機リン剤中毒や地下鉄サリン事件などのテロによる低値は緊急性がある.40IU/lを目安とするが,状況により対応すべきである.


次に必要な検査

他の肝機能検査(特にアルブミンやコレステロール,凝固検査)と組み合わせた病態診断.

予想外の値が認められたとき
  • 他の検査データ,臨床所見との間に乖離が認められる場合は,遺伝性変異の可能性が高いため,状況に応じて家系検索,遺伝子解析などをすすめる.特に,軽度の低値は欠損症のヘテロ接合体である可能性を忘れず,個人の基準範囲を考慮すること.
  • 異常低値の検体が集中する場合,病院のゴキブリ退治のためにまいた駆虫薬が血清に混入したために,ChE活性がゼロになるという笑えない可能性もある.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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JCCLS共用基準範囲

基準範囲

M 240~486U/L,F 201~421U/L


JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です.

製品情報

添付文書記載の測定結果
の判定法

参考基準範囲
血清 平均値318.8U/L、SD 75.5U/L

[ヒト血清中酵素活性測定の勧告法 -コリンエステラーゼ- より]


*日本臨床化学会:臨床化学,32,162-179(2003).

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