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免疫グロブリンM

略称

IgM

別名

マクログロブリン

項目名称

免疫グロブリンM

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 35~220mg/dl
高値
  • 多クローン性:肝疾患,感染症初期,膠原病,高IgM症候群,B細胞性白血病
  • 単クローン性:原発性マクログロブリン血症,μ鎖病,Schnitzler症候群,MGUS(monoclonal gammopathy of undetermined significance:無症候性M蛋白血症;IgM型)

次に必要な検査

IgG,IgAを同時に測定し,M蛋白を疑う場合,免疫電気泳動などを依頼する.

低値
  • Bruton型無γ-グロブリン血症,原発性免疫不全症候群,選択的IgM欠損症,Wiskott-Aldrich症候群,慢性感染症,自己免疫疾患,蛋白漏出性胃腸症

次に必要な検査

IgG,IgAを同時に測定し,M蛋白を疑う場合,免疫電気泳動などを依頼する.

予想外の値が認められたとき
  • クリオグロブリン,パイログロブリンの検索.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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JCCLS共用基準範囲

基準範囲

M 33~183mg/dL,F 50~269mg/dL


JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です.

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値 35~220mg/dL


*血清蛋白基準範囲設定プロジェクトチーム:臨床病理,特集101号,207-209(1996).


<判定上の注意>
検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい.

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