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総ビリルビン

略称

T-Bil,TB

項目名称

総ビリルビン

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 0.2~1.0mg/dl
高値

急性肝炎,慢性肝炎,劇症肝炎,肝硬変,肝癌,アルコール性肝炎,自己免疫性肝炎,薬剤性肝障害,急性妊娠性脂肪肝,急性肝内胆汁うっ滞,良性反復性肝内胆汁うっ滞,肝膿瘍,レプトスピラ症,原発性胆汁性肝硬変,原発性硬化性胆管炎,閉塞性黄疸(良性:胆道系の炎症および結石,悪性:胆道系および膵頭部の腫瘍),Dubin-Johnson症候群,Rotor症候群,ヘモクロマトーシス,Wilson病,Byler病(乳児),Alagille症候群(乳児),先天性胆道閉鎖症(新生児),新生児肝炎,溶血性貧血,新生児黄疸,Gilbert症候群,Crigler-Najjar症候群Ⅱ型,Ⅰ型(新生児~乳児),シャント高ビリルビン血症,肝炎後高ビリルビン血症,Lucy-Driscoll症候群(新生児),心不全

予想外の値が認められたとき
  • ビリルビンは可視光を含めた光にて容易に分解,または光学異性体に変化するので注意する.
  • 病態の回復期にもかかわらず総ビリルビン値が持続高値を示す場合は,アルブミンと共有結合したδ-ビリルビンが増えていることがあるので,ビリルビン分画を測定する必要がある.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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JCCLS共用基準範囲

基準範囲

0.4~1.5mg/dL


JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です.

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値 0.2~1.2mg/dL


*秋山建児,牧野 勲:臨床医,19(増刊号),242-244(1993).

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