Mb
項目名称
ミオグロビン
臨床的意義
- 心筋梗塞が疑われる場合に検査する.急性心筋梗塞では極早期(0.5~3時間で上昇)の指標として有用であり,発症後数時間で基準値上限の数倍~数十倍に上昇する.
- 骨格筋疾患が疑われる場合に検査する.筋ジストロフィー症や多発性筋炎などの骨格筋疾患や筋変性を生ずる甲状腺機能低下症で損傷筋肉量に比例して高値となる.筋ジストロフィー症では病初期では異常高値となるが,進行すると筋組織が荒廃するために低値となる.
基準値・異常値
基準値 | 70~100ng/ml(上限値) |
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高値 |
次に必要な検査心筋梗塞では心電図,酵素(AST,CK,LD)とそのアイソザイム,トロポニン,脂肪酸結合蛋白,白血球数などを測定し,骨格筋疾患では酵素(ASTやLD,CK),筋電図などを測定する. |
低値 |
次に必要な検査筋ジストロフィー症では血清CK活性,CK-MBを測定する. |
予想外の値が認められたとき |
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出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
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製品情報
LTオートワコー ミオグロビン
添付文書記載の |
参考正常値* 男性:97ng/mL以下 女性:74ng/mL以下 *当社社内データ <判定上の注意> |
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