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リドカイン

別名

塩酸リドカイン

項目名称

リドカイン

臨床的意義

適応症

基準値・異常値

有効治療濃度 1.2~5.0μg/ml
副作用
  • 5μg/ml以上で中毒症状の発現の可能性がある.特に,中枢神経系および心血管系症状が発現しやすい.
  • 心血管系:ときにPQ間隔の延長あるいはQRS幅の増大など刺激伝導系の抑制あるいは血圧降下,ショック,脈拍異常,呼吸抑制,まれに心停止など.
  • 中枢神経系:振戦,痙攣,眠気,不安,興奮,悪心,嘔吐.
  • 悪性高熱:急激な体温上昇,原因不明の頻脈・不整脈・血圧変動,過呼吸,発汗,筋強直などの症状.
  • その他:蕁麻疹,浮腫など.

今後の検査の進め方

  • 肝機能障害の有無とその程度,心電図の連続的監視と頻回の血圧測定.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

<参照治療域>

本法は血清又は血漿中に含まれるリドカイン濃度1~12μg/mLを正確に測定します.血清リドカイン濃度1.5~5μg/mLで、大多数の患者は十分な治療効果が得られます.
代謝、排泄、不整脈のタイプと重症度には個人差があるため、患者によっては上記濃度範囲外で有効な場合があります.従って、上記濃度範囲は参照とし、測定結果の判定は患者の臨床症状と照らし合わせて行ってください.


<測定結果の判定>

・ 測定結果は機器により自動的に計算されます.結果を再計算する必要はありません.
・ 血清又は血漿中のリドカイン濃度と臨床反応との関係に影響する要因としては、不整脈及び心疾患のタイプと重症度、肝機能、腎機能、循環器機能、年齢、健康状態、食事、喫煙、併用薬剤などがあります.
・ 血清又は血漿中のリドカイン濃度は、最終薬剤投与時間、剤形、投与方法、併用薬物療法、検体の状態、検体採取時間、及び吸収・分布・生体内変化・排泄の個人差などに依存します.測定結果を判定する際は、これらの要因を考慮する必要があります.


<判定上の注意>

高濃度検体を希釈する場合は、適切な希釈液(キャリブレータ0)の使用、希釈の正確さ、薬剤代謝物への特異性が測定結果の正確性に影響します.


* Stargel WW and Routledge PA: Lidocaine - Therapeutic use and serum concentration monitoring, in Taylor WJ and Finn AL (eds.): Individualizing Drug Therapy: Practical Applications of Drug Monitoring, vol. 3, Gross, Townsend, Frank, Inc., New York, 1981, pp. 48-67.

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