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β2-ミクログロブリン

略称

β2m

別名

β2-マイクログロブリン,β2-MG,BMG

項目名称

β2-ミクログロブリン

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 〈血清〉0.8~1.8mg/l、〈尿〉約200μg/l以下
高値

〈血清〉

  • 10mg/l以上

血液透析

  • 2~10mg/l

腎機能不全,悪性腫瘍(特に多発性骨髄腫,リンパ系腫瘍),自己免疫疾患,炎症性疾患


次に必要な検査

腎機能に関する検査(クレアチニン,シスタチンC,各種腎クリアランス),悪性腫瘍に関する検査,骨髄像など.


〈尿〉

  • 腎尿細管障害(重金属中毒,薬剤副作用,急性尿細管壊死,Fanconi症候群ほか腎疾患),炎症性疾患

次に必要な検査

腎の画像検査.

予想外の値が認められたとき
  • 血中β2-m濃度:GFRの影響を受けるため,クレアチニンほかの腎機能マーカーを参照する.
  • 尿中β2-m濃度:β2-mは酸性尿で不安定で,pH 5以下の尿では室温でも数時間単位で分解が進む.尿中の酸性プロテアーゼによる作用で,この変化は膀胱内でも起こっていると認識すべきである.α1-ミクログロブリン,NAGなどを参照する.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値

血清
2.0mg/L以下


尿(1日排泄量)
40~150μg/日


*日本臨床57巻・1999年増刊号(1),110-112,236-238.


<判定上の注意>
検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.判定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい.

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