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エトスクシミド

略称

ESM

項目名称

エトスクシミド

臨床的意義

適応症

基準値・異常値

有効治療濃度 40~100μg/ml
副作用

〈濃度依存性〉

  • >100μg/ml:精神神経系(めまい,頭痛,運動失調,幻覚,攻撃性,疲労感),消化器系(食欲不振,悪心,嘔吐,腹痛下痢,胃痙攣).

〈濃度非依存性〉

  • 血液(ときに白血球減少,好酸球増多,まれに再生不良性貧血,単球性白血病),過敏症(猩紅熱様,麻疹様,中毒疹発疹などの過敏症状,SLE様症状).
予想外の値が認められたとき
  • 高値を示す場合の原因:吸収・分布相における測定,過量投与,薬物相互作用(代謝阻害,排泄阻害),生理的変化・病態変化に伴う薬物クリアランスの低下.
  • 低値を示す場合の原因:定常状態にまだ到達していない時点での測定,ノンコンプライアンス,薬物相互作用(酵素誘導,排泄促進),生理的変化・病態変化に伴う薬物クリアランスの上昇.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

<参照治療域>

本法は血清又は血漿中に含まれるエトサクシミド濃度10~150μg/mLを正確に測定します。血清エトサクシミド濃度40~100μg/mLで、大多数の患者は十分な治療の効果が得られます.
代謝やてんかん発作の強度には個人差があるため、患者によっては上記濃度範囲外で有効な場合があります.従って、上記濃度範囲は参照値とし、測定結果の判定は患者の臨床症状と照らし合わせて行ってください.


<測定結果の判定>

・ 血清又は血漿中のエトサクシミド濃度と臨床反応との関係に影響する要因としては、発作のタイプと重症度、年齢、健康状態、併用薬剤などがあります.
・ 血清又は血漿中のエトサクシミド濃度は、最終薬剤投与時間、投与方法、併用薬物療法、検体の状態、検体採取時間、及び吸収・分布・生体内変化・排泄の個人差などに依存します.測定結果を判定する際は、これらの要因を考慮する必要があります.


<判定上の注意>

・ 高濃度検体を希釈する場合は、適切な希釈液(エミットAEDキャリブレータ0)の使用、希釈の正確さ、薬剤代謝物への特異性が測定結果の正確性に影響します.
・ メトスクシミド(Celontin®)を投与されている患者血清中のエトサクシミド濃度の測定には、本法は適しません.


* Stoehr GP and Sherwin AL: Ethosuximide: Therapeutic use and serum concentration monitoring, in Taylor WJ and Finn AL (eds.) : Individualizing Drug Therapy: Practical Applications of Drug Monitoring, vol. 2. Gross, Townsend, Frank, Inc., New York, 1981,pp.27-48.

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