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グルコース

別名

血糖,ブドウ糖

項目名称

グルコース

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 空腹時採血で70~109mg/dl
高値

Critical/Panic value
【50mg/dl以下】
早急にグルコースの投与を行う.

【500mg/dl以上】

尿中ケトン体,血漿浸透圧,血液ガスなどの測定を行い,糖尿病昏睡の危険性について検討する.糖質輸液点滴中のラインからの採血などのサンプリングのエラーでないことを確認する.


  • 110mg/dl以上(空腹時):境界型耐糖能異常,2型糖尿病,甲状腺機能亢進症,Cushing症候群,褐色細胞腫,胃切除後,その他

次に必要な検査

HbA1c,IRI,尿中C-ペプチド,糖負荷試験(75g OGTT)などの測定を行う.糖尿病以外が疑われるときは,各種ホルモン検査や画像診断を行う.


  • 126mg/dl以上(空腹時)ないしは200mg/dl以上(随時):糖尿病(1型,2型,その他),そのほか上記の内分泌疾患を含む耐糖能異常

次に必要な検査

上記と同様.ただし,明らかな糖尿病には,OGTTは原則として行わない.

低値
  • 60mg/dl以下(随時):過剰のインスリン注射や経口血糖降下剤の使用など,反応性低血糖(ダンピング症候群),下垂体機能低下症,副腎機能不全,甲状腺機能低下症,悪性腫瘍の一部,インスリン分泌過剰(インスリノーマ),インスリン自己免疫症候群
予想外の値が認められたとき
  • 採血後,赤血球内の解糖系酵素が作用し血糖値が低下するので解糖阻止作用のあるNaF添加試験管に採取するが,経時的な検査値の低下は避けられない.
  • 血糖は他の生化学検査項目と異なり,静脈血,毛細管血など採血部位により差がある.全血と血漿でも値に差が出る.ことに毛細管血を検体として使用する簡易血糖測定器に静脈血を使用した場合には,測定値が大きく異なることがある.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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JCCLS共用基準範囲

基準範囲

73~109mg/dL


JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です.

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値

血漿

70~110mg/dL


尿*2

0.13~0.5g/日


*吉利 和, 他:「臨床検査の意義と解釈」第2版,185-217(医学書院)(1968).

*2茂手木皓喜:「臨床検査マニュアル化学編Ⅳ資料編」,35(株式会社テクノ)(1979).

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