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カルシウム

略称

Ca

項目名称

カルシウム

臨床的意義

基準値・異常値

基準値

〈血清〉8.2~10.0mg/dl(ο-CPC)、8.8~10.2mg/dl(MXB)

〈尿〉0.10~0.30g/day

高値

甲状腺ホルモンまたは類似物質の過剰(原発性副甲状腺機能亢進症,悪性腫瘍など),ビタミンDまたは類似物質の過剰(ビタミンD中毒,サルコイドーシスほか),骨代謝異常(悪性腫瘍の骨転移,多発性骨髄腫など),原因不明のカルシウム排泄障害(腎不全,ミルク・アルカリ症候群など),その他(甲状腺機能亢進,褐色細胞腫,Addison病など)

Critical/Panic value
【Ca 12mg/dl以上】
致死性不整脈,筋麻痺,意識障害などで死に至るため主治医にただちに報告する必要がある.

低値

副甲状腺ホルモンの欠乏または作用不全(副甲状腺機能低下症),ビタミンDおよびその誘導体の欠乏および作用不全(ビタミンD欠乏,アミロイドーシスなど),その他(急性膵炎,敗血症など)

Critical/Panic value
【Ca 6mg/dl以下】
低Ca血症性テタニー(痙攣)をきたすため主治医にただちに報告する必要がある.

予想外の値が認められたとき
  • EDTAなどのキレート剤が検体に混入していないかを確認する.
  • 高齢者ではアルブミン値の低下に伴い若干の低下がみられる.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

JCCLS共用基準範囲

基準範囲

8.8~10.1mg/dL


JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です.

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値

血清 8.7~11.0mg/dL(4.3~5.5mEq/L)

尿*2  100~300mg/日(50~150mEq/日)


*玄番昭夫,有馬 純:臨床病理 特集 17,71-83(1970).

*2和田誠基:日本臨床68巻 増刊号 広範囲 血液・尿化学検査,免疫学的検査(第7版)2,279-283(2010).



添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値

血清・血漿*3 8.8~10.2mg/dL(4.4~5.1mEq/L)

尿*4 100~300mg/day


*3 当社社内データ

*4吉澤一太:尿検査マニュアル133-135(1991)(医歯薬出版).

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