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アルブミン(尿)

別名

尿中微量アルブミン,尿アルブミン,ALB(尿)

項目名称

アルブミン(尿)

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 年齢,性,運動負荷などの生活習慣,生理的な条件により異なる.基準値は測定感度限界以下の低値であることも少なくない.
  • アルブミン指数(mg/g・Cr)
24時間蓄尿:22未満
夜間蓄尿:10未満
早朝第1尿:20未満
随時尿:27未満(変動が大きい)
  • 尿排泄量:30mg/day未満
  • 尿排泄率(AER,μg/min)
24時間蓄尿:15未満
夜間蓄尿:10未満
昼間蓄尿:20未満
〈糖尿病腎症早期診断基準〉
  • 測定対象:糖尿病で試験紙蛋白検査(+)程度
  • 必須事項:午前中随時尿30~299mg/g・Cr,3回測定で2回以上
  • 参考事項
・尿中アルブミン排泄率:30~299mg/day,あるいは20~199μg/min
・尿中タイプⅣコラーゲン:7~8μg/g・Cr
・腎サイズ:腎肥大
高値

糖尿病腎症など,妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症),運動負荷,高血圧,発熱,尿路感染,原発性糸球体疾患(糸球体腎炎,ネフローゼ症候群)


次に必要な検査

試験紙検査,尿総蛋白定量,尿沈渣,生化学検査が基本検査である.しばしば腎尿細管の障害の合併もあり,α1-ミクログロブリンやレチノール結合蛋白などの低分子蛋白の検査を実施する.

予想外の値が認められたとき
  • 過度の運動負荷状態や,体位,高血圧などにより高値を示す場合があるので,検査中の患者状態の把握が重要である.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

微量アルブミン尿診断基準

〈正常〉

24時間蓄尿:<30mg/24時間

時間尿   :<20μg/分

随時尿   :<30mg/gCr


〈微量アルブミン〉

24時間蓄尿:30~299mg/24時間

時間尿   :20~199μg/分

随時尿   :30~299mg/gCr


〈顕性蛋白尿〉

24時間蓄尿:≧300mg/24時間

時間尿   :≧200μg/分

随時尿   :≧300mg/gCr


*日本糖尿病学会 科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン,67-80(2004).

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