LDL-C
LDL-chol
項目名称
LDL-コレステロール
臨床的意義
- 本検査は下記の場合に行われる.
①高Chol血症の鑑別,高・低脂血症の診断治療指標および経過観察.
②動脈硬化性疾患の診断・治療指標. - 最も強力な動脈硬化惹起性を有するリポ蛋白であり,高脂血症や冠動脈硬化性疾患の診断・治療の指標となる.
- 2007年,従来のT-Cholに代わりLDL-Cを診断基準とする新ガイドラインが日本動脈硬化学会から発表された.この新ガイドラインでは,LDL-C 140mg/dl以上を新たな脂質異常症の診断基準とし,T-Cholはあくまでも参考として用いることとなっている.
基準値・異常値
基準値 | 65~139mg/dl |
---|---|
高値 |
ネフローゼ症候群,家族性高コレステロール血症(Ⅱa型),家族性混合型高脂血症(Ⅱb型),糖尿病,肥満,閉塞性黄疸 |
低値 | 肝硬変,家族性低コレステロール血症,甲状腺機能亢進症,先天性無β-リポ蛋白血症,慢性肝炎次に必要な検査他の脂質検査,リポ蛋白分画,アポ蛋白検査,LCAT測定,CETP測定を行う. |
予想外の値が認められたとき |
|
出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します
「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。
JCCLS共用基準範囲
基準範囲 |
65~163mg/dL JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です. |
---|
製品情報
Lタイプワコー LDL-C・M
添付文書記載の |
高LDLコレステロール血症診断基準値: *日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患診療ガイドライン」,5-7(2002). |
---|