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HDL-コレステロール

略称

HDL-C

別名

HDL-chol

項目名称

HDL-コレステロール

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 男性 40~86mg/dl,女性 45~96mg/dl
高値
  • 一次性:家族性高αリポ蛋白血症,CETP欠損症,HTGL活性低下
  • 二次性:閉塞性肺疾患,原発性胆汁性肝硬変,アルコール飲用,運動

次に必要な検査

  • 一次性(原発性)高HDL血症の疑いがある場合にはCETPの測定やHTGLの測定を行う.特に症状がない場合では高頻度にCETP欠損症の可能性が高い.
低値
  • 一次性:Tangier病,LCAT欠損症,LPL欠損症,アポA-Ⅰ欠損症,アポA-Ⅰ異常症,アポC-Ⅱ欠損症,魚眼病
  • 二次性:脳梗塞,冠状動脈硬化症,慢性腎不全,肝硬変,糖尿病,肥満,慢性多関節炎,甲状腺機能異常,骨髄腫,喫煙

次に必要な検査

  • 低HDL血症をみた場合,まず二次性(続発性)を考え基礎疾患の検索を行う.二次性が否定された場合には高TG血症の可能性を検討する.これらが否定された場合には,家系調査やアポ蛋白,LCAT,LPL活性の測定を行い,低下をみた場合には遺伝子解析を行う.
予想外の値が認められたとき
  • 乳びが高値の場合にはHDL以外のリポ蛋白を含んで測定するため高値となる.
  • エストロゲン製剤投与で高値となる.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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JCCLS共用基準範囲

基準範囲

M 38~90mg/dL,F 48~103mg/dL


JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が健常者の大規模調査データをもとに、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定したもので、日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得て公表された基準範囲です.

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

低HDLコレステロール血症診断基準値:
40mg/dL未満(血清脂質値:空腹時採血)


*日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012年版」,33-36(2012).

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