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CH50

別名

補体価

項目名称

CH50

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 30~46U/ml(参照値)
高値

リウマチ熱,関節リウマチ,血管炎症候群,感染症などの炎症性疾患,悪性腫瘍など.


次に必要な検査

臨床所見,CRP,SAAなどの血液検査を参考に次の検索を進める.臨床的意義は少ない.

低値
  • 主として補体古典経路の活性化による場合:全身性エリテマトーデス(SLE),悪性関節リウマチ,混合性結合組織病などの結合組織病,自己免疫性溶血性貧血(AIH),遺伝性血管神経性浮腫(HANE),血清病,クリオグロブリン血症など
  • 主として補体第2経路の活性化による場合:急性糸球体腎炎,膜性増殖性腎炎,エンドトキシンショック,クリオグロブリン血症など.まれではあるが,補体第2経路由来のC3転換酵素C3bBbの制御因子であるI因子欠損症.
  • 補体成分の産生低下による場合:肝硬変,劇症肝炎,補体成分欠損症
  • 採血後の補体活性化:補体cold activation(血清血漿補体価解離現象ともよばれる),クリオグロブリン血症.

次に必要な検査

C3,C4などの補体成分の測定を行う.SLEなどの免疫複合体疾患が疑われる場合には免疫複合体を測定する.経過を追ってCH50,C3,C4を測定する.補体cold activationではEDTA血漿による再検.

予想外の値が認められたとき
  • 補体の低下が採血後の低下でないことを確認する.
  • 慢性肝疾患(特にC型肝炎)の血清は低温保存により補体価が低下する頻度が高い.これは血清・血漿補体価解離現象,あるいは補体cold activationとよばれる現象である.EDTA血漿を用いて補体価を再検する.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値 血清 31.6~57.6U/mL


*藤尾一功,長尾健次,白石尚美:医学と薬学,67(2),291-295(2012).


<判定上の注意>
検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果と併せて担当医師が総合的に判断して下さい.

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