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抗ヘリコバクター・ピロリ抗体

別名

H.pylori Ab,ヘリコバクター・ピロリ抗体

項目名称

抗ヘリコバクター・ピロリ抗体

臨床的意義

今後の検査の進め方

基準値・異常値

基準値 陰性
高値

【陽性】

胃潰瘍,十二指腸潰瘍,胃癌,MALTリンパ腫,慢性胃炎,萎縮性胃炎ではH.pylori陽性の場合が多く,血清抗体でも陽性となる場合が多い.


次に必要な検査

血清抗体は現在のH.pylori感染だけではなく,既感染を反映する場合もあるため,尿素呼気試験など現在の感染の有無を調べることが必要である.さらに,内視鏡検査や胃透視などで,胃潰瘍,胃癌などの器質的疾患の検索が望ましい.

予想外の値が認められたとき
  • 診断に用いる抗原の由来する菌株により,陽性率に差がある.わが国では日本人由来の菌株を用いることが推奨されている.
  • 尿中蛋白が多くなるにつれて尿中抗体OD値も有意に高値となるため,糖尿病や腎疾患など尿蛋白が高頻度にみられる症例では,尿中抗体でH.pylori感染を診断する場合,偽陽性に注意が必要である.
  • 感染直後には抗体が産生されないため,偽陰性となる欠点がある.また,免疫能の十分に発達していない小児でも,抗体産生能が低く,偽陰性となる場合がある.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

ヘリコバクター・ピロリ抗体4.0単位/mL以上は陽性、4.0単位/mL未満は陰性です.


単位:当社規格により設定した単位.なお、各自動分析装置ではU/mLと表示されます.

*当社 社内データ


<判定上の注意>
・感染後であっても抗体が産生されていない場合や、産生されていても少量の場合には、本品での判定が陰性となる場合があります.また、検体中に非特異反応物質が存在する場合は、正しい判定結果が得られない場合があります.

・抗体測定では他の細菌に対する抗体との交差反応の可能性も否定できませんので、判定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果と併せて担当医師が総合的に判断して下さい.

お客様より寄せられた「よくある質問」を掲載しています。 よくある質問

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