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腫瘍マーカー

腫瘍マーカー

腫瘍マーカーとは、がん細胞が産生し主に血中に出現する物質です。
一般的には、がんが進行することによって上昇することから、初期診断には適しておらず、治療効果判定や再発のスクリーニング等に使用されます。
良性疾患などでも上昇することが分かっており、各腫瘍マーカーの特性を確認する必要があります。

関連商品一覧

項目名 品名 備考
AFP アキュラシード AFP [Ⅱ]
ミュータスワコー AFP‒L3・i50 AFP-L3%との同時測定
AFP-L3% ミュータスワコー AFP‒L3・i50 AFPとの同時測定
PIVKA-Ⅱ アキュラシード PIVKA-Ⅱ
ミュータスワコー PIVKAⅡ・i50
CEA アキュラシード CEA
CA19-9 アキュラシード CA19-9
CA125 アキュラシード CA125
CA15-3 アキュラシード CA15-3
PSA アキュラシード PSA [Ⅱ]
S2, 3PSA% ミュータスワコー S2, 3PSA・i50
NSE アキュラシード NSE [Ⅱ]
シフラ アキュラシード シフラ [Ⅱ]
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項目紹介

AFP-L3%:AFPのレクチン反応性による分画比

AFPは分子量約70,000の糖蛋白で、1分子あたり1本のアスパラギン結合型の糖鎖を有しています。肝細胞の癌化に伴い糖鎖構造が変化し、糖鎖根本部分にフコースが付加します。この癌性変化をレンズマメレクチン(LCA)との親和性でとらえ、割合で示したものがAFP-L3%です。
AFP-L3%は、癌化に伴う糖鎖構造の変化をとらえています。AFP、PIVKA-Ⅱとともに、肝細胞癌の診断補助に有用な腫瘍マーカーです。

S2,3PSA%:前立腺特異抗原(PSA)のレクチン反応性による分画比

S2,3PSAは前立腺特異抗原(PSA)が有している糖鎖構造の末端にシアル酸がα2,3結合型で結合しているPSAです。
健常者や前立腺肥大症などの良性疾患の患者の血清中では糖鎖構造としてα2,6結合型シアル酸をもつPSA(S2,6PSA)が多く、前立腺癌の患者では糖鎖構造が変異してα2,3結合型シアル酸をもつPSA(S2,3PSA)の割合が増加することが 報告されています。この癌性変化をイヌエンジュレクチンとの親和性でとらえ、割合で示したものがS2,3PSA%です。
S2,3PSA%は、癌化に伴う糖鎖構造の変化をとらえています。前立腺癌の診断補助に有用な腫瘍マーカーです。

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