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PIVKA-Ⅱ

別名

Des-γ-carboxy prothrombin(DCP)

項目名称

PIVKA-Ⅱ

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 40mAU/ml未満(腫瘍マーカーとしてのカットオフ値)
高値

【陽性】

  • 肝細胞癌(50~60%)

【偽陽性】

  • 肝硬変(数%),肝外性閉塞性黄疸(25%),肝内胆汁うっ滞(35%)

次に必要な検査

  • 慢性肝疾患や肝硬変ではAFPと併用.AFP-L3分画も有用.ただし,これら肝細胞癌の腫瘍マーカー3項目は,保険診療上の制約から同一月には1項目しか算定できない.
  • 超音波検査,CT,MRIなどの画像検査も必要.
予想外の値が認められたとき
  • ワルファリン,セフェム系抗生物質,抗結核薬は,ビタミンKに拮抗したりビタミンKサイクルを阻害するため,PIVKA-Ⅱが上昇する.
  • 肝外性閉塞性黄疸,肝内胆汁うっ滞など,ビリルビン排泄障害時に高値を示すことがある.これは,胆汁うっ滞によってビタミンKの吸収が低下するためである.
  • アルコール性肝障害でも上昇する.ヘパトーマ様の病理所見を示した胃癌例での上昇も報告されている.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値 40mAU/mL以下(血清)


<判定上の注意>

・参考正常値は、測定条件や検体によって異なる場合がありますので、各施設で設定することが望まれます.
・検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られないことがありますので、測定結果の判定は他の検査や臨床症状等を考慮して担当医師が総合的に判断してください.


*中村進一郎 他:臨床検査ガイド2011~2012,887(2011)

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

カットオフ値*2 40mAU/mL


<判定上の注意>

検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断してください.


*2金井正光:臨床検査法提要,改訂第31版,423-424,673(1998).

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