Des-γ-carboxy prothrombin(DCP)
項目名称
PIVKA-Ⅱ
臨床的意義
- 次のような場合に本検査を行う.
①肝細胞癌を疑うとき.
②HCV,HBV陽性の肝硬変や慢性肝疾患患者(肝細胞癌ハイリスクグループ). - PIVKA-Ⅱは肝細胞癌で上昇する.その感度は50%強とそれほど高くはないが,特異度が94%と非常に高いのが特徴である.すなわち,AFPは肝硬変でもそこそこ高値を示すが,PIVKA-Ⅱでは数%で陽性を示すに過ぎない.
- 他の肝細胞癌の腫瘍マーカーであるAFPとは必ずしも相関しないため,お互いに補完する腫瘍マーカーとして測定される.
- 門脈浸潤例では高値を示すため,その予測因子となる.
基準値・異常値
基準値 | 40mAU/ml未満(腫瘍マーカーとしてのカットオフ値) |
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高値 |
【陽性】
【偽陽性】
次に必要な検査
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予想外の値が認められたとき |
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出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
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製品情報
アキュラシード PIVKA-Ⅱ
添付文書記載の |
参考正常値* 40mAU/mL以下(血清) <判定上の注意> ・参考正常値は、測定条件や検体によって異なる場合がありますので、各施設で設定することが望まれます. *中村進一郎 他:臨床検査ガイド2011~2012,887(2011) |
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製品情報
ミュータスワコー PIVKAⅡ・i50
添付文書記載の |
カットオフ値*2 40mAU/mL <判定上の注意> 検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断してください. *2金井正光:臨床検査法提要,改訂第31版,423-424,673(1998). |
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