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癌胎児性抗原

略称

CEA

項目名称

癌胎児性抗原

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 2.5ng/ml以下
高値
  • 10ng/ml以上

結腸癌,直腸癌,転移性肝癌,膵癌,胆道癌,肺癌,胃癌,食道癌,乳癌,子宮癌,卵巣癌,泌尿器癌,甲状腺髄様癌,腹膜偽粘液腫

次に必要な検査

消化器癌や転移性肝癌,次に胆,膵,肺,乳腺および甲状腺癌の順に精密検査をする.癌が発見できないときは,1~2ヵ月後に再検査を行い,測定値の上昇の有無と程度を調べる.また,他の腫瘍マーカーを同時に測定すると,原発臓器を見極めるうえで参考となる.

  • 2.5~10ng/ml

結腸癌,直腸癌,転移性肝癌,膵癌,胆道癌,肺癌,胃癌,食道癌,乳癌,子宮癌,卵巣癌,泌尿器癌,甲状腺髄様癌,腹膜偽粘液腫,肝硬変,肝炎,閉塞性黄疸,膵炎,潰瘍性大腸炎,胃潰瘍,糖尿病,膠原病,慢性肺疾患,甲状腺機能低下症,腎不全,加齢,喫煙

次に必要な検査

高値のときと同様に,癌の精査と良性疾患の除外を行う.

予想外の値が認められたとき
  • CEA測定キット間で使用する抗体が異なり,CEA関連抗原に対する交叉反応性の違いから,測定値が異なる場合がある.
  • 閉塞性黄疸による血中への逸脱,肝機能障害によるCEA代謝の低下,炎症性疾患の程度や喫煙の有無を検討する.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値 5ng/mL以下(血清)


<判定上の注意>

・参考正常値は、測定条件や検体によって異なる場合がありますので、各施設で設定することが望まれます.

・検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られないことがありますので、測定結果の判定は他の検査や臨床症状等を考慮して担当医師が総合的に判断してください.


*日野田裕治 他:臨床検査ガイド2011~2012,881(2011)

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