項目名称
CA125
臨床的意義
- 次のような場合に本検査を行う.
①卵巣癌を疑うとき.
②卵巣癌の再発予知および経過観察.
③子宮内膜症の診断や治療. - ヒト卵巣癌関連抗原であることから,卵巣癌で約80%,特に漿液性嚢胞腺癌では100%に近い陽性率を示し,しかも高濃度である.
- 膵癌でも50%で陽性を示し,良性の内膜症,嚢腫でも50%の陽性を示すが,いずれも濃度は低い.
- CA125産生はエストロゲンによって亢進するため,性周期によって変動する(月経時に上昇).妊娠(特に初期)で上昇する一方,閉経後は低下する.したがって,閉経後や卵巣摘除後の女性ではカットオフ値は低い.
基準値・異常値
基準値 | 35U/ml以下(腫瘍マーカーとしてのカットオフ値)、男性および閉経後女性は25U/ml以下 |
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高値 |
【陽性】
【偽陽性】
次に必要な検査
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予想外の値が認められたとき |
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出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
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製品情報
アキュラシード CA125
添付文書記載の |
参考正常値* 35U/mL以下(血清) <判定上の注意> ・検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られないことがありますので、測定結果の判定は他の検査や臨床症状等を考慮して担当医師が総合的に判断してください. *長谷川清志 他:臨床検査ガイド2011~2012,917(2011) |
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