NSE
項目名称
神経特異エノラーゼ
臨床的意義
- 本検査は,肺癌,神経系腫瘍の補助診断,治療経過の観察のときに実施される.
- NSEは,神経細胞および神経内分泌系細胞の腫瘍化に伴い血中に逸脱する量が増加する.肺小細胞癌,神経芽細胞腫の病期を反映して上昇するとともに,その経過観察でも臨床症状の推移とよく相関することが示され,これらの腫瘍の血清腫瘍マーカー,特に経過観察のマーカーとして注目されている.
- たとえば,肺小細胞癌で60~80%,小児の神経芽細胞腫でも70~80%,脳腫瘍,インスリノーマ,褐色細胞腫,カルチノイドなどの神経内分泌腫瘍でも10~50%の陽性率を示す.
基準値・異常値
基準値 | 12ng/ml以下(腫瘍マーカーとしてのカットオフ値) |
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高値 |
【陽性】
次に必要な検査
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予想外の値が認められたとき |
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出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
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製品情報
アキュラシード NSE [Ⅱ]
添付文書記載の |
参考正常値 5.0~12.3ng/mL(血清) (88例で測定算出した場合の参考正常値) <判定上の注意> ・参考正常値は測定条件や検体によって異なる場合がありますので、各施設で設定することが望まれます. |
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