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血清AFP-L3分画比

別名

LCA親和性AFP分画

項目名称

血清AFP-L3分画比

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 10.0%未満
高値
  • 肝細胞癌

次に必要な検査

超音波検査,CT,MRIなどの画像診断.

予想外の値が認められたとき
  • 良性肝疾患でも,重症急性肝炎や慢性肝炎の急性増悪時には,L3分画比が20%以上を示すことがある.しかし,この際には,ASTやALTなど他の生化学パラメーターで鑑別可能である.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

正常または良性肝疾患(慢性肝炎、肝硬変)での参考値 10%未満


<判定上の注意>

・検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.また、検体中に自己抗体のようなAFP結合性物質が存在する場合には、異常ピークが形成される(Aマーク)等によりAFP濃度が低値を示す可能性があります.その他にも血清マトリックスの影響により正しくAFP濃度を求めることができない場合があります.測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい.

・急性肝炎及び劇症肝炎の検体はAFP-L3%及びAFPが高値を示すことがあります.

・妊婦検体はAFP-L3%及びAFPが高値を示すことがあります.

・肝細胞癌以外のAFP産生性腫瘍ではAFP-L3%あるいはAFPが高値を示すことがあります.

・AFP-L2分画を含む検体の場合、L2分画は大部分がL3分画として測定されますが、他法での結果(L2+L3分画の値)と一致しない場合があります.


*Oka H., Saito A.,et al.:J. Gastroenterol. Hepatol.,16,1378-1383(2001).

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