心疾患マーカーの測定は、心疾患の早期診断、予後予測、治療効果判定に有用です。迅速な診断と治療が求められる心疾患診療のニーズに応えたシステムにより、緊急検査領域における臨床支援を実現します。
関連商品一覧
項目名 | 品名 | 備考 |
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NT-proBNP | アキュラシード NT-proBNP[Ⅱ] | |
ミュータスワコー NT-proBNP・i50 | ||
トロポニンT | アキュラシード トロポニンT | 高感度心筋トロポニン試薬※ |
ミュータスカーディオ トロポニンT(i50) |
ESC/ACC/AHA/WHFのガイドライン(Thrid universal definition of myocardial Infarction, 2012年発行)において使用が推奨される感度(健常人の99パーセンタイル値における同時再現性がCV10%以下)を有する高感度試薬。
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NT-proBNP
ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)は、76個のアミノ酸より構成されるペプチドです。心臓に対して血圧上昇や心室肥大、心筋虚血といったストレスがかかると、心室内でpre-proBNPが合成され、シグナルペプチドが外れproBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体)が生成されます。このproBNPは分解酵素により、生理活性を持つBNPと生理活性を有しないNT-proBNPに分解され、等モル比で血中に放出されます。
NT-proBNPは、心臓ストレスマーカーとして心不全の重症度に応じて血中濃度が上昇するため、自覚症状がなくても心臓にかかっている負荷の程度や将来心不全になるリスクを確認することができます。