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全自動遺伝子解析装置 ミュータスワコー g1

全自動遺伝子解析装置 ミュータスワコーg1

遺伝子検査の理想を追求

ミュータスワコー g1はPCR-CE法を原理とした、核酸抽出から検出までの工程を全自動化した全自動遺伝子解析装置です。

核酸抽出から検出まで全自動の迅速測定 μTAS技術により目的物質を電気泳動で分離分析 試薬、消耗品をセットするだけの簡単操作

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測定項目

新型コロナウイルス ミュータスワコー SARS-CoV-2
抗酸菌

ミュータスワコー MTB/MAI
ミュータスワコー MTB

ミュータスワコー MAC

主な仕様

測定原理 PCR-CE 法
測定時間 項目により異なる
処理能力 バッチ処理(1バッチあたり4テスト)
サイズ 幅 683 × 奥行 647 × 高さ 670 (mm)
重量 約130kg
医療機器届出番号 27B3X00024000016

関連商品一覧

項目名 品名 備考
新型コロナウイルス ミュータスワコー SARS-CoV-2 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAを検出する試薬
抗酸菌 ミュータスワコー MTB/MAI 結核菌群DNAおよび Mycobacterium avium DNAおよびMycobacterium intracellulare DNAを同時検出する試薬
ミュータスワコー MTB 結核菌群DNAを検出する試薬
ミュータスワコー MAC Mycobacterium avium DNAおよびMycobacterium intracellulare DNAを検出する試薬

項目紹介

新型コロナウイルス

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2:重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)は、2019年のコロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルスです。2019年12月に武漢(中国・湖北省)で初めて確認された後、瞬く間に全世界へと広がり、2020年3月に世界保健機関(WHO)によりパンデミックが宣言され、猛威を振るっています。
COVID-19は風邪やインフルエンザに似た症状を持つ呼吸器疾患で、咳やくしゃみの際に発生する飛沫によって、人から人へと急速に広がります。感染者は軽度から重症の呼吸器疾患の幅広い症状を示しますが、特に高齢者や特定疾患などで免疫力の弱い患者では重篤化することもあります。また、味覚障害、倦怠感が続くといった後遺症の例も報告されています。
2022年2月時点で、COVID-19を完全に予防するワクチンや治療薬はありません。感染症法上でも結核など同じ「2類」に相当する位置付けで、保健所や医療機関による入院勧告や就業制限措置など多くの緊急性の高い対応が必要です。
変異も多く報告されており、人類が戦う未知の感染症としての迅速な診断・対応が求められています。

ミュータスワコー SARS-CoV-2について

ミュータスワコー SARS-CoV-2は、SARS-CoV-2の遺伝子(RNA)上のS領域およびORF1a領域とよばれる箇所をターゲットとした核酸増幅検査です。
SARS-CoV-2の検査方法は、核酸検出検査(PCR法)が最も確実に診断できる手法として用いられていますが、ウイルスの入ったサンプルでいきなりPCR法を行うことはできません。正確な検査を行うためには、ウイルスから核酸の抽出、精製を行ったものを準備し、さらにPCR用の様々な試薬を専用装置にセットするといった複雑な作業が必要となります。
ミュータスワコー SARS-CoV-2は、患者からスワブにより採取した鼻咽頭ぬぐい液を検体処理液に懸濁し、SARS-CoV-2前処理チューブに添加した後は、全自動で核酸の抽出から精製、逆転写反応、PCR反応、電気泳動分離による検出まで行われるため、簡便に測定ができます。
取扱いにおいては、SARS-CoV-2前処理チューブに検体を添加することでウイルスが不活化され、作業時の安全性に貢献しています。また、1テストごとに測定に必要なすべての試薬が封入されたモノテスト試薬を採用することで、試薬や検体間による試薬汚損リスクが低減し、安定的な測定を行うことができます。

結核と検査

エジプトのミイラから典型的な結核の痕跡が見つかるなど、結核は人類の歴史とともにある古い病気です。日本では、明治以降の産業革命による人口集中に伴い、結核は国内に蔓延し、「結核は国民病」と呼ばれました。
かつては「不治の病」とされ恐れられてきた結核ですが、今日では原因となる細菌の解明が進み、診断方法や有効な治療法も確立されており、過去の病気であるかのような印象をもつ人も少なくないのではないでしょうか。
ですが、実際には現在も年間約1.5万人近くの方が罹患し、2000人以上の方が亡くなっています。つまり、今も1日に40人以上が新たに罹患し、5人の方が亡くなっている、決して過去の病気と侮れない病気なのです。
近年では高齢者における罹患率が高く、60歳以上が全結核患者の70%以上を占めています。これら高齢者にみられる罹患率の上昇は、免疫能の低下による内因性の結核菌の再活性化による再燃と考えられています。
結核は空気感染で拡大していきます。感染拡大を防ぐためにも、迅速な診断は早期治療や感染対策において重要な課題とされています。

ミュータスワコー MTB/MAIについて

ミュータスワコー MTB/MAIは結核の起因菌であるMycobacterium tuberculosis(MTB)と非結核性抗酸菌症の中でもその頻度が高いMycobacterium avium及び、Mycobacterium intracellulare(MAI)の核酸(DNA)をそれぞれ増幅し、MTB、MAIを測定時間約45分で同時検出することが出き、遺伝子検査結果の当日報告が可能な試薬です。
MTBやMAIといった抗酸菌の検査には、遺伝子検査以外にも塗抹検査、培養検査などがあります。しかし、抗酸菌は増えるのが遅く、培養検査では結果を得られるまでに数週間も時間を要することがあります。
ミュータスワコー MTB/MAIの迅速・同時測定は、結核であった場合の早期対応や、結核ではない場合のMAIの確認を行うための再検査を回避することに加え、MTBとMAIの共感染時にMAIの見落としをなくすなど、患者様の負担軽減と検査の効率化に貢献できると考えています。
また、測定検体中に存在すると考えられる菌は、専用の前処理液による殺菌を行うため、核酸増幅検査での検体取扱いによる二次感染リスクを低減させており、安全に測定することができます。
検査目的に応じてMTBのみを検出可能なミュータスワコー MTB、MAIのみを検出可能なミュータスワコー MACもラインナップしています。

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