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プロトロンビン時間

略称

PT

項目名称

プロトロンビン時間

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 10~12秒,活性80~100%,INR 1±0.1
高値

外因系および共通系凝固因子(F.Ⅰ,Ⅱ,Ⅴ,Ⅶ,Ⅹ)の先天性欠乏症および分子異常症,重症肝障害,ビタミンK欠乏症,線溶亢進,播種性血管内凝固症候群(DIC),循環抗凝血素の存在,抗凝固療法(特にワルファリン)


次に必要な検査

  • APTTの結果と併せ,F.Ⅶ欠乏が疑われるときは,因子定量を行う.
  • PTの延長が,F.Ⅶ欠乏か,インヒビターによるものかは,正常血漿添加による補正試験で鑑別する.
予想外の値が認められたとき
  • クエン酸Na入り専用試験管には,正確にクエン酸Na 1容に対し全血9容を採取しなければならない.採血量不足は,偽高値(延長)の原因となる.
  • 採血後,凝固因子活性は経時的に低下するので,検体を室温に置く時間が長引けば,偽高値(延長)の原因となる.正確な測定結果を得るためには,検体を氷冷しながら,迅速に検査室へ搬送する必要がある.
  • PTが臨床上重要な意味をもつのは,延長した場合である.予想に反して延長していないときには,採血手技に問題がなかったか(組織トロンボプラスチンの混入など)をチェックする.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考基準範囲 9.0~13.0秒


この値は、血漿検体をドライヘマト PTで測定した時の値です.基準範囲は検査対象の母集団によって異なりますので、各検査室で基準範囲を設定することをおすすめします.


<結果の算出方法>

・凝固時間:装置が測定した検体の凝固時間です.

・PTの活性%:装置に登録されている検量線情報と検体の凝固時間から算出します.

・INR(International Normalized Ratio):International Sensitivity Index(ISI)と、検体の凝固時間から算出します.

 INR=(検体の凝固時間/正常検体の凝固時間)ISI

本試薬のISIは1.73、正常検体の凝固時間は11.0秒です.

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