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プロカルシトニン

略称

PCT

項目名称

プロカルシトニン

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 0.3ng/ml以下
高値

0.5~2.0ng/ml:重症細菌感染症(敗血症,重症肺炎,髄膜炎など),多臓器不全,全身性真菌感染症(カンジダ,アスペルギルスなど),寄生虫感染症(マラリアなど),膵炎


Critical/Panic value
【2.0ng/ml以上】
細菌性敗血症が示唆されるため,まず原疾患や病態から感受性の高いと思われる抗菌薬を投与し,次に血液培養を行い,原因菌を特定する.また,感染巣があればドレナージを行い,細菌の進入経路として疑わしいドレーンや管は抜去するか交換する.敗血症は敗血症ショックのほかにもDICや多臓器不全などを引き起こす重篤な疾患であり,呼吸循環の管理や輸液・栄養管理を行い,DICや多臓器不全の発症に対応した処置をとる.


次に必要な検査

体温,心拍数,呼吸数,白血球数,炎症マーカー(CRP,SAA,IL-6など)などの測定や画像診断(胸部X線,CT-scan)を行う.また,感染症が疑われる場合は病原体の検査を進める.

予想外の値が認められたとき
  • 再検を依頼する.次に関連データの吟味と臨床経過観察から,適切な処置を施す.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

敗血症(細菌性)鑑別診断のカットオフ値 0.5ng/mL
敗血症(細菌性)重症度判定(Severe Sepsis とSepsis の鑑別)のカットオフ値*2 2.0ng/mL


<判定上の注意>

・検体採取時期が回復期にかかると低値を示す可能性があります.
・マラリア感染患者は高値を示すことがあります.*3
・ウイルス感染患者は陽性となることがあります.
・真菌感染患者は陽性となることがあります.
・川崎病患者は陽性となることがあります.
・心臓手術後の患者は陽性となることがあります.
・生後48 時間以内の新生児は陽性となることがあります.*4
・検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合、正しい測定結果が得られない場合があります.測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい.


*Naoki Aikawa et al.;J Infect Chemother, 11, 152-159(2005).

*2 Shigeatsu Endo et al.:J. Infest Chemother, 14, 244-249(2008).

*3 春木宏介:日本臨床微生物学雑誌, Vol.21, No.2, 113-120(2011).

*4 Martin Stocker et al.:Neonatology, 97, 165-174(2010).


添付文書記載の
測定結果
の判定法

カットオフ値

敗血症(細菌性)鑑別診断のカットオフ値 0.5ng/mL
敗血症(細菌性)重症度判定(Severe Sepsis とSepsis の鑑別)のカットオフ値*2 2.0ng/mL


<判定上の注意>

・検体採取時期が回復期にかかると低値を示す可能性があります.
・マラリア感染患者は高値を示すことがあります.*3
・ウイルス感染患者は陽性となることがあります.
・真菌感染患者は陽性となることがあります.
・川崎病患者は陽性となることがあります.
・心臓手術後の患者は陽性となることがあります.
・生後48 時間以内の新生児は陽性となることがあります.*4
・検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合、正しい測定結果が得られない場合があります.判定結果に基づく診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい.

・判定は必ずキット同封のリファレンスカードを使用して下さい.

・本品は目視判定のため、境界値付近では測定者間又は施設間によって判定結果が異なる場合があります.

・0.5ng/mL未満の検体でも、テストラインが確認される場合がありますが、リファレンスカードの0.5の色調と比較して、色調が薄い場合には陰性として判定して下さい.


*Naoki Aikawa et al.;J Infect Chemother, 11, 152-159(2005).

*2 Shigeatsu Endo et al.:J. Infest Chemother, 14, 244-249(2008).

*3 春木宏介:日本臨床微生物学雑誌, Vol.21, No.2, 113-120(2011).

*4 Martin Stocker et al.:Neonatology, 97, 165-174(2010).

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