C型肝炎ウイルス抗体,C100-3抗体,HCV抗体-2,HCV抗体-3
項目名称
抗C型肝炎ウイルス抗体
臨床的意義
- 本検査は下記の場合に行われる.
①C型肝炎の診断.
②C型肝炎の既往を疑う場合.
③供血血液のスクリーニングとして.
④肝機能異常者でのC型肝炎の診断あるいはC型肝炎の除外.
⑤輸血前スクリーニング.
⑥妊娠時.
⑦針刺し事故で付着血液の患者のC型肝炎ウイルス感染状況が不明のとき.
⑧C型慢性肝炎の抗ウイルス療法後に治療効果をみるとき.
今後の検査の進め方
- 抗体価が高い場合はHCV-RNA量をみる.また必要によりHCV血清型(あるいは遺伝子型)を決める.抗体価が低い場合はアンプリコア定性法あるいはRT-PCRによりHCV-RNA検査を行う.
基準値・異常値
基準値 | 陰性(COI:1.0未満)、陽性(COI:1.0以上) |
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高値 |
【陽性】C型肝炎,C型急性肝炎治癒後,インターフェロン治療著効後 |
予想外の値が認められたとき |
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出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
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製品情報
アキュラシード HCV[Ⅱ]
添付文書記載の 測定結果 の判定法 |
カットオフインデックス(COI) 1.00未満:陰性 1.00以上:陽性 自動化学発光酵素免疫分析装置 Accuraseedでは、この陰性及び陽性の判定を自動で行います.
本試薬は「肝炎ウイルス検診等実施要項」に基づく肝炎ウイルス検診において、C型肝炎ウイルス(HCV)検査のHCV抗体検査に使用することができます.* 健診及び検診検体1,161例を対象としたHCV抗体検査の評価結果の通りです.*2 <判定上の注意> ・本試薬でHCV 抗体陰性と判定された場合でも、HCV 感染初期では抗体が産生されなかったり、産生されていても抗体の量が少ない場合があるため、HCV 感染を否定できません.本試薬でHCV 抗体陽性と判定された場合でも、C 型肝炎の診断は、他の検査(肝機能検査等)結果、臨床症状等を考慮して総合的に判断してください. *平成29年5月19日健発0519第2号厚生労働省健康局長通知「「健康推進事業に基づく肝炎ウイルス検診等の実施について」の一部改正について」 *2厚生労働科学研究費補助金(肝炎等克服政策研究事業)「肝炎ウイルス感染状況と感染後の長期経過に関する研究」平成30年度 総括・分担研究報告書 |
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