FT3
フリーT3,遊離T3,遊離トリヨードチロニン
項目名称
遊離トリヨードサイロニン
臨床的意義
- 本検査は次の場合に行われる.
①甲状腺機能異常〔原発性,続発性(下垂体性,視床下部性)〕を疑うとき.
②甲状腺機能亢進症(Basedow病)の再発を疑うとき.再発時には,FT3,総T3の上昇が先行することが多い.
③甲状腺疾患の治療経過の指標とするとき. - 甲状腺機能亢進症,破壊性甲状腺炎の診断の指標である.
- 甲状腺機能低下症では低値を示すが,低下症が軽度の場合,FT3は基準範囲内の値を示すことがあり,FT4やTSHの値と併せ総合的に判断する必要がある.
- 非甲状腺疾患(全身性消耗性疾患,飢餓,絶食,神経性食欲不振症など)ではFT3が低値を示すことがある.低T3症候群(low T3 syndrome),non-thyroidal illness(NTI),euthyroid sick syndromeなどと称されるが同じ病態である.
- FT3測定はTBG濃度の影響を受けないので,TBG異常症や妊娠・エストロゲン製剤によるTBGの変動を伴った状態での甲状腺機能の把握に有用である.
基準値・異常値
基準値 | 1.7~4.0pg/ml |
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高値 |
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低値 |
次に必要な検査
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予想外の値が認められたとき |
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出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
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製品情報
アキュラシード FT3
添付文書記載の |
参考基準範囲 2.51〜4.16pg/mL(血清) (193例で測定算出した場合の参考基準範囲) <判定上の注意> ・参考基準範囲は、測定条件や検体によって異なる場合がありますので、各施設で設定することが望まれます. ・検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られないことがありますので、測定結果の判定は他の検査や臨床症状等を考慮して担当医師が総合的に判断してください. |
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