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コルチゾール

別名

Kendall's compound F

項目名称

コルチゾール

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 5.0~17.9μg/dl(早朝空腹時)
高値

Cushing病,異所性ACTH産生腫瘍,CRH産生腫瘍,グルココルチコイド不応症,アルコール多飲,うつ病,神経性食欲不振症,副腎腺腫によるCushing症候群,副腎癌,ヒドロコルチゾン投与,妊娠後期


次に必要な検査

採血時のストレスに注意し,血中ACTHを同時測定し,下垂体-副腎系のどこに障害があるか判定する.コルチゾール高値でACTHが10pg/ml以上ではACTH依存性Cushing症候群を,10pg/ml未満ではACTH非依存性Cushing症候群を疑う.

低値 原発性副腎皮質機能低下症(Addison病),すべての先天性副腎皮質過形成,薬剤(メチラポン,トリロスタン,ミトタン)の投与,先天性副腎皮質低形成,視床下部性下垂体機能低下症(脳腫瘍,サルコイドーシス),下垂体性下垂体機能低下症(下垂体腫瘍,Sheehan症候群,ACTH単独欠損症,リンパ球性下垂体炎),デキサメサゾン投与

次に必要な検査

服薬歴を聴取し,血中ACTHを同時測定して検討する.コルチゾール低値でACTHが10pg/ml以上なら原発性副腎不全を,10pg/ml未満なら続発性副腎不全を疑う.

予想外の値が認められたとき
  • 高値の場合:ストレス下での採血,CBG増加による見かけのコルチゾール高値を除外する.
  • 低値の場合:合成ステロイドの投与を除外する.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考正常値 4.0~18.3μg/dL


<判定上の注意>

検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい.


*臨床検査法提要 改訂第33版,670(2010).

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