血中CPR,尿中CPR
項目名称
C-ペプチド
臨床的意義
- CPRは食事により増加する.
- IRIの測定が内因性のインスリン分泌を正しく反映しない病態(インスリン抗体のある場合,外因性のインスリンを投与されている場合)には,CPRは内因性インスリン分泌を知るうえで有用である.
- 糖尿病の場合,CPRによって,インスリン依存性か非依存性かの鑑別に役立つ.
- 尿中CPR排泄量は,1日のCPR分泌量を反映するので,血中CPRの代わりに測定されることもある.
- CPRが低値の場合,インスリン依存性糖尿病(IDDM)の可能性があるが,特に24時間尿中CPRが30μg/day以下の場合はその疑いが強い.
- 空腹時,血中CPRが0.3以下では,インスリン依存性糖尿病と考えられる.
基準値・異常値
基準値 |
〈血液〉0.5~2.0ng/ml(空腹時) 〈尿〉50~100μg/day |
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高値 |
インスリノーマ,インスリン抵抗性因子(2型糖尿病の一部,先端巨大症,Cushing症候群),インスリン自己免疫症候群,肥満症,甲状腺機能亢進症,腎不全 |
低値 | 1型糖尿病,2型糖尿病の一部,膵疾患 |
予想外の値が認められたとき |
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出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
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製品情報
アキュラシード C-ペプチド
添付文書記載の |
参考正常値 <判定上の注意> ・参考正常値は、測定条件や検体によって異なる場合がありますので、各施設で設定することが望まれます. *小林千明 他:医学と薬学,76(1),89(2019) *2大原毅 他:臨床検査ガイド2011~2012,497(2011) |
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