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アルドステロン

別名

血漿アルドステロン濃度(PAC)

項目名称

アルドステロン

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 血漿(血清) 随時:36~240pg/ml、臥位:30~159pg/ml、立位:39~307pg/ml、
尿:7.5μg/day以下
高値

原発性アルドステロン症,特発性アルドステロン症,糖質コルチコイド反応性アルドステロン症,腎血管性高血圧症,悪性高血圧症,腎実質性高血圧症,褐色細胞腫,レニン産生腫瘍,Bartter症候群,Gitelman症候群,脱水,低食塩食,利尿薬,肝硬変,ネフローゼ症候群,慢性心不全,妊娠,経口避妊薬など

低値 低レニン性選択的低アルドステロン症(糖尿病腎症,間質性腎炎,腎盂腎炎など),原発性選択的低アルドステロン症,高食塩食,アンジオテンシン変換酵素阻害薬,アンジオテンシン受容体拮抗薬,Liddle症候群,Addison病,偽性アルドステロン症(甘草を成分とする漢方薬,グリチルリチン製剤など),AME症候群,DOC産生腫瘍,先天性副腎酵素欠損症(11β-水酸化酵素欠損症,17α-水酸化酵素欠損症など)など

次に必要な検査

血漿レニン活性(PRA)の測定を行い,PAC/PRA比を評価する.さらにカプトプリル負荷試験を行い,PRAも同時に測定する.

予想外の値が認められたとき
  • 食塩摂取量,交感神経活性,薬剤などにより,その測定値は影響を受けるので,それらの点を考慮して,評価することが必要である.
  • 一定の食塩摂取量のもとで,早朝安静臥位後の採血と,利尿薬,β遮断薬,レニン・アンジオテンシン系阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬,AⅡ受容体拮抗薬など)を休薬して検査をするのが原則である.しかしながら,日常診療では困難であり,それぞれの薬剤の特性を考慮してその測定値を評価するのが現実的である.
  • アルドステロン分泌に比較的影響の少ないカルシウム拮抗薬を用いて,測定する場合もある.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考基準範囲

血漿 10.4~142.3pg/mL
24時間蓄尿 0.2~9.8mg/day


<判定上の注意>

・基準範囲は様々な要因により変動する可能性がありますので、各施設にて適した値を設定して下さい.

・検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい.


*自社データ(血漿:214例、24時間蓄尿:34例)

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