副腎皮質刺激ホルモン,コルチコトロピン
項目名称
ACTH
臨床的意義
- ACTHは視床下部-下垂体-副腎皮質系の疾患の診断と病態の解明に不可欠な検査である.
- 副腎皮質機能低下症の原因検索や,ステロイド長期間服用患者の副腎皮質の萎縮状態を推定するのに有用である.また,下垂体前葉機能低下症やCushing症候群の診断にも必須の検査である.しかし,血中ACTH値は前述したように,コルチゾールによってネガティブフィードバックを受けているので,常にコルチゾール値と対照して異常を考える必要がある.
基準値・異常値
基準値 | 7~56pg/ml |
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高値 |
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低値 |
次に必要な検査
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予想外の値が認められたとき |
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出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
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製品情報
アキュラシード ACTH
添付文書記載の |
参考基準範囲* 6.6~63.2pg/mL(採血時間:午前8 時~12 時) (血漿125例で算出した場合の参考基準範囲) <判定上の注意> ・基準範囲は様々な要因により変動する可能性がありますので、各施設にて適した値を設定して下さい. ・検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい. *自社データ |
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