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(1→3)-β-D-グルカン

項目名称

(1→3)-β-D-グルカン

臨床的意義

基準値・異常値

基準値

発色合成基質法(ファンギテックGテストMK):20pg/ml以下

比濁時間分析法(β-グルカンテストワコー):11pg/ml以下

高値
  • 侵襲性深在性真菌症(接合菌によるものを除く.肉芽腫を形成したクリプトコッカス症では高値を示さない.)
  • ニューモシスチス肺炎(旧:カリニ肺炎)
予想外の値が認められたとき
  • 検体・検査器具の汚染,腹部手術の後,人工透析を受けている患者,人工心肺の使用後1~2週間,アルブミンやグロブリン製剤の点滴を受けた直後,レンチナンの静注,ソニフィランの筋注を過去に受けた患者,原因不明(数万から10万という著しい高値をとることがある).

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
判定結果
の判定法

カットオフ値 11pg/mL((1→3)-β-D-グルカンとして)


<判定上の注意>

・検体によっては測定中に非特異的濁りを生じて正しい測定結果が得られない場合があります.測定結果に疑問がある場合には、反応タイムコースあるいは希釈試験等により非特異的濁りの有無を確認して下さい.

希釈にはβ-グルカン前処理済み検体用希釈液を用いて下さい.

・セルロース系透析膜による血液透析を受けた患者およびレンチナン等の真菌由来の(1→3)-β-D-グルカン製剤の投与を受けた患者の検体は、測定値に正誤差を与える場合があります.

・術後、一過性に(1→3)-β-D-グルカンが上昇する場合があります.

・高濃度のエンドトキシンは測定値に正誤差を与える場合があります.


*当社社内データ



添付文書記載の
判定結果
の判定法

カットオフ値 11pg/mL((1→3)-β-D-グルカン)

(当社社内データ)


<判定上の注意>

・術後、一過性に(1→3)-β-D-グルカンが上昇する場合があります*2.臨床症状と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい.

・検体中に非特異反応物質(異好性抗体)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.判定結果に基づく診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい.


*2丸藤 哲,石谷利光,小島 琢,伊藤敬子,櫻谷文香,森本裕二:日本集中治療医学会雑誌. 12(4)387-393(2005).

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